Takahiro Octopress Blog

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転職面接で聞かれた質問から求めている人材を考えてみる(2)

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はじめに

3年前の転職活動と同様に、今回も考察してみたいと思います。
(因みに前回の記事はこちらです。)

転職活動で聞かれたこと

企業や応募者の年齢などに関係するのかもしれませんが、3年前と比べて感じたのはほぼ同じ質問が多いということでした。

基本的には、

  • 自己紹介
  • 職務経歴書の内容について
  • なぜ転職活動をしているのか
  • 自身の今後のキャリアについて

といったことがメインでした。
それぞれどういった流れで質疑応答していたのか、少し詳しく書きつつ、考察してみます。

自己紹介

挨拶もそこそこに、「まずは自己紹介をお願いします」と面接が始まります。
では、なぜ自己紹介を求められるのでしょうか?
それには幾つか理由があるのではないかと思います。

例えば、

  1. 応募者のアピールポイントを聞きたい
  2. 聞き手側を考えて、要点をまとめて整理できているか確認したい

といったことが考えられます。

応募者のアピールポイントを聞きたい

まず1点目からですが、基本的にはここで面接の流れがあらかた決まると思います。
自己紹介でマイナス面を強く推して発表する人はいないはずですから、
暗黙の了解的に 応募者のアピールポイント であると面接官は認識するはずです。

面接は一世一代の人生のターニングポイントである可能性もありますから、
非常に緊張している応募者もいるかもしれません。

そういった観点からも、まずは 応募者の自信のある内容 から会話を始め、
能力面を見るために深く掘り下げていくのではないでしょうか。

聞き手を考えて、要点をまとめて整理できているか確認したい

次に2点目ですが、これは前提として捉えられることが多いかもしれません。
つまり、ここには加点要素はなく、整理できていて当たり前と見なされることが多いのではないかなと睨んでいます。
逆に、自己紹介がお粗末だと、『本当に自分のことなのかな?』と思われかねません…

実際に話したこと

では、筆者が実際に自己紹介で何を話したかについても簡単に紹介します。

  • 名前
    • ○○と申します。どうぞよろしくお願い致します
  • 社会人歴
    • 社会人歴8年目になります
  • 1社目での経歴
    • ▲▲で約5年間働きました
    • iOSアプリ開発を中心にWEB FE/BE、時にはAndroidも担当しました。
  • 2社目での経験
    • ◆◆に入社し、約3年働いております
    • iOSアプリ開発者として採用されましたが、WEB FE/BEの開発をすることになりました
    • その後、5名程度のチームのリーダを担当しました
    • 昨年はiOSアプリ開発に復帰し、プロジェクト前半にiOSチームリーダを、後半をチーム全体のリーダを担当しました
    • 今年度から10〜15名程度のチームリーダを担当しています
  • 自身の強み
    • iOSアプリ開発だけでなく、WEB FE/BEなど幅広く開発経験があること
    • プロダクトの初期構築(0→1)フェーズ、エンハンスフェーズ共に経験があること
    • 5〜15名規模のチームリーダ経験があること

自分で語りやすい/面接官からの質問に対応しやすい内容を中心に話すように心がけていました。
実際に、上記内容から話が広がることがほとんどだったように記憶しています。

職務経歴書の内容について

個人的には、『自己アピールの内容』と『面接官が聞きたい内容』が一致しやすかった気がしていますが、
もちろん職務経歴書に書かれている『自己アピールに含まれない』内容も聞かれることはありました。

自己アピールと面接官の聞きたい内容が一致していたパターン

主に下記のような質問がありました。

  • iOSアプリ開発以外にも広く開発経験があるが、最も得意な技術領域はどこか
  • 0-1フェーズ案件でアーキテクチャは誰がどう決めたのか
  • チームリーダとしてどんな課題を抱え、それにどうアプローチしたか

それぞれどんな意図があったのかを考察していきたいと思います。

最も得意な技術領域はどこか

この質問が出た背景は筆者の経歴に寄るところが大きいと思います。
運の良いことにiOSだけでなく、WEB FE/BEなどの開発に携わる機会を2社共に頂くことができました。

一方で、これが必ずしもプラスにのみ映るかと言うとそうとは言い切れません。
なぜなら、自己アピールのために経歴が誇張されている可能性があるためです。

例えば、

  • チームで利用されていた技術ではあるが、応募者本人は一切利用していない
  • 数週間しか触れていない技術だが、即戦力級の実力があるように振る舞う

などでしょうか。

上記疑いを払拭するためにも、具体的なエピソードを交えて説明すると良いでしょう。

さて、この質問の意図について考察してみます。

  • 応募求人に適合しているか
  • 同求人に適合していない場合でも、他に光る能力を持っているか

前者は当たり前かもしれませんが、個人的には後者の観点もあるのではないかと考えています。
つまり、『iOSエンジニアの求人に応募してきているが、バックエンド開発の方が適合しそうだな』と考える可能性があるんじゃないかと言うことです。

そういった観点からか、実際に、『WEBフロントエンド開発に興味はありませんか?』など聞かれたこともありました。

アーキテクチャは誰がどう決めたのか

この質問は特定の技術領域の能力の深度を測ろうとしているのかなと予想しています。

プロダクト開発において(特に初期の)設計を失敗すると、今後の運用に多大な負荷を与えてしまいます。
予算や納期の都合もあった上で、その時の最適なアーキテクチャを選定することが非常に大切です。

まとめると、

  • 応募者が設計力を持ち合わせているかどうか
  • 応募者が設計する際に大切にしている観点はどこか

ということになるかと思います。

チームリーダとして抱えた課題とそれに対するアプローチ

面接官として出てくる現場の方々は基本的にはリーダ以上であることが多いと思います。
なので、チーム開発あるあるを共有しやすい関係にあると言えます。
逆に言えば、今まさにメインで担当されている内容であるため、スキルが測りやすいと言えるのではないでしょうか。

筆者の思うこの質問の観点は、

  • チームリーダとしてのスキルや経験値を測りたい
  • チームリーダをやることに対してのモチベーションを知りたい

の2点です。

前者は、具体的なエピソードから、チームリーダとして初心者/中堅/ベテラン/プロフェッショナルなど、どのレベル感なのかを測ろうとしているのではないかと思っています。
先程述べたように、現場のリーダが面接官として出てくるのですから、精度はある程度高いと期待値を持たれているはずです。(たぶん)

後者は、社内でどういった役割が期待できるかを見据えるために、
『致し方なくリーダをやっているのか』or『進んでリーダをやっているのか』を聞くのだと思います。

多くの企業が『リーダを担える人』を欲しがっているため、『リーダをやりたい』という気持ちは大いに喜ばれる可能性があります。
もちろんプロフェッショナル人材も同様に引く手数多なので、どちらがどうということはないのですが、
『致し方なくリーダをやっている』場合であっても、

  • なぜ進んではやりたくないのか
  • どういったキャリアプランを積み上げていきたいのか

を伝えられると納得感を持ってもらえるのではないでしょうか。

その他

『自己アピールの内容』には含めていなかったものの、職務経歴書に書かれていることで質問を受けることもありました。

例えば、

  • 若手の育成に関すること
  • 個人での活動に関すること

などです。

若手の育成について

IT人材不足が嘆かれる近年において、人材育成は業界全体はもちろんのこと、各企業も重要視しているポイントの一つです。
もしも、その経験があるのだとしたら、アピールして損はないと思います。

質問の意図としては、

  • 若手育成の経験があるかどうか
  • 経験がなかったとしても、今後、若手育成を担えるかどうか

辺りでしょうか。

個人での活動について

業務では複数人で1つのアプリを担当していることがほとんどです。
(アプリの規模が大きくなればなるほど)

となると、応募者がそのアプリに対してどこまで何を担当したのか、完成品を見ただけでは測るのが難しいことでしょう。

よって質問の意図としては、

  • スキルを測るため
  • 学習への姿勢や意欲を測るため

と考えられます。

前者よりも後者を重視する企業も当然あるとは思いますが、
それなりに最低限の作り込みをしておかないと前者の理由で印象を損ないかねません。

筆者の思う最低限とは、

  1. App Storeに公開していること
  2. デザインに統一感があること
  3. UI/UXがAppleデフォルトの部品で構成されていること

です。

1 は志半ばで中途半端に開発して終わる人が多い中で、最後までやり切る姿勢を見せることができます。
2 はデザイナーでない限り、格好良い光るデザインのアプリを開発することは難しいと思います。
しかしながら、平凡なデザインであれば、色合い等も統一させることは、そこまで難しいことではないでしょう。
平凡でも見やすいデザインに保つことは印象を損なわないために最低限必要だと考えます。
3 はデザインと同じで、奇をてらった最新鋭のUI/UXを表現するのは個人では至難の業です。
しかし、逆に言えば、Appleデフォルトの部品を使うことで、それらを利用することができるということは示せると言えます。

なぜ転職活動をしているのか

職務経歴書の内容に関して認識を合わせた後に、『なぜ今回、転職活動をしているのか』といった話に当然なります。
なぜなら、応募者は自己アピールのために、『現場の○○で▲▲な成果を上げることができました』と成功体験を語ることでしょう。
であるならば、『他者に誇れる成果を上げた現場で頑張り続けても良いのでは?』と自然と思えてくるはずだからです。

そのため、職務経歴書でアピールした内容に対して逆説的に説得力のある転職活動理由を説明する必要があると言えます。

この質問の意図としては

  • 転職理由に説得力があるかの確認
  • うちであれば解消できる話なのか確認

の大きく2つが考えられます。

転職理由に説得力があるかの確認

先程述べた通り、ここで話す内容は『職務経歴書のアピールと逆説的』になる可能性があります。
よって説得力が求められるのですが、どのようにすれば納得感のある説明ができるのでしょうか。

ポイントは、『自己の努力で解決できる話かどうか』 だと思います。

ただの努力不足に見える内容は面接官に響かず、必要戦力として計算されにくくなることでしょう。
(下手をすると他責的思考能力の持ち主と見なされかねません。)

わかりやすい例を一つ上げると、『企業の社風や文化』でしょうか。
こういった話に直結する理由を持っているのであれば、会話しやすいと思います。
(無理やり繋げようとすると逆に破綻するので、ご注意を…)

うちであれば解消できる話なのか確認

どこの企業でも言える話であると見なされると『本当にうちを希望しているのか?』と思われかねません。
よって、『その企業だからこそ解消できる』ということを伝える必要があります。

事前に企業研究をするにこしたことはないのですが、
調べきれなかったとしても、面接中に自身の希望と企業の実態が合っていないとわかることは互いにメリットのあることだと思います。

なので、個人的にはこの要素は面接中に必ず伝えるようにしています。

自身の今後のキャリアについて

30代に入ると、大きく2つの選択肢から選ぶ瞬間が必ず訪れます。

  • マネジメントレイヤーに進む
  • プロフェショナルレイヤーに進む

希望を聞いた上で、社内で活躍できる場所があるか想像を巡らせると思います。
これが配属部署に強く関係することもあるでしょう。

これは、どちらが正解という話ではないので、自らが希望する道を率直に伝えるのが良いでしょう。
ビジョンがない/迷っている状況だったとしても、

  • どういった選択肢で迷っているのか
  • なぜ迷っているのか

は伝えられるようにしておいた方が無難です。
『何も考えていない』と捉えられてしまうのが最も不利だと思われるため、最低限、理由を述べられるようにしておきたいものです。

業界の動向や景気などに左右される可能性もあるため、あくまでも現時点での考え方や希望で構わないのです。
当然のことながら、人間なので、今後の考え方が変わる可能性は十分にあるのですから…

まとめ

さて如何でしたでしょうか。
今回は筆者が実際に聞かれた質問を元に様々な考察をしてみました。

あくまでも筆者個人の考察なので、正解も何もないのですが、こういったまとめは後に自身で見直した時に役立つことも多いため、振り返ってみました。

と言ったところで本日はここまで。

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