はじめに
本日は筆者の人生2回目となる転職活動と現職の振り返りを交えてブログを更新しようと思います。
前回の記事から約2年ほど経過しました。
前回は転職後、半年以上経過してから書き起こしましたが、
今回はまだ次の会社では働いておらず、ただ今、有給消化期間となっております。
では、なぜこのタイミングで記事を書くのかというと、
- 現在、少々時間があること
- 自分自身を振り返り、整理をして来月からの再始動に向かいたいこと
が主な理由となります。
では早速、振り返っていきたいと思います。
自己紹介
まずは自己紹介です。
- 社会人8年目
- 32歳(転職活動時も32歳)
- 既婚
- iOSエンジニア(+雑多に技術に勤しむ)
どうぞよろしくお願いします。
転職理由
転職理由を話す前に2社目での経験について簡単に触れておきたいと思います。
2社目での経験
1社目の大手通信会社から社会人5年目の頃に転職し、2016年3月から働き始めました。
1社目とは異なり、既にエンジニアとしてのキャリアを数年積んでいる状態でしたので、
プログラミングを書く仕事から始まり、様々な経験を積むことができました。
結果、約3年ほど勤めたわけなのですが、その中で私が経験したことは以下の通りです。
技術
- フロントエンド: HTML, CSS, JavaScript, React, Redux, jQuery
- バックエンド(WEB/AP/DB): Apache, Java, Spring Boot, MariaDB
- モバイル: iOS(Swift / Objective-C)
上記のように広範囲に技術に携われた理由についても簡単に説明します。
元々、『入社時には得意分野から入ってもらって、慣れたら徐々に担当範囲を広げよう』と当時の上長から言われていました。
ですが、様々なプロジェクト事情があり、WEBの人手が必要との判断で、WEB管理システムの構築を初めに担当することになりました。
そのプロジェクトでは、10数名でフロントからインフラまで1チームで見るという、
社内で数少ない体制を取っていたため、必然的に複数領域を担当することになったというのが実情です。
私自身、面接でも『広く技術に関わりたい』と伝えていたため、願ったり叶ったりでもありました。
ただ、今回は、
- 1社目での私自身の広範囲に技術経験があったバックグラウンド
- 具体的に希望を言えば比較的通りやすい社風
の2つがあったため、こういったチャンスを掴めたのかなと思っています。
役割
- 開発メンバー
- iOSチームのチームリーダ
- 開発チーム全体のチームリーダ
次に、役割として上記のリーダ経験が積めた理由ですが、単純明快で、
- 社員が圧倒的に少ない
- 筆者より年下で若手(20代)がほとんどの部署
- まとめ役を担える人材が不足していた
の3つだと思っています。
筆者も面接時に2〜3年後には自分のチームを持ちたいと伝えてはいましたが、
まさか入社から1年後にチームリーダになるとは思ってもいませんでした。
初めに依頼された時は、
- まだまだ開発し足りない!しばらく開発に集中したい!
- チームリーダになったら、開発ができなくなり、あっという間に技術力が下がる
など、思いが巡って不安でした。
ですが、他に適合する人がいないことも確かで、しぶしぶ担当するしかなかったことを覚えています。
ただ、今振り返ると、やっておいて良かったなと強く思います。
なぜなら、
- チーム開発のリードを苦手とするエンジニアは多いことを実感できた
- チーム開発リードの経験が積めた
からです。
これによって、自身をより違った側面からアピールすることができるようになりました。
転職活動を始めたきっかけ
ここまで説明してきた内容を見ると、『ではなぜ転職するの?』と思われる方もいるかもしれません。
筆者が転職しようと思った理由は下記2つあります。
- 会社の目指す方向性や社風と自身にズレを感じた
- 結婚したことで、今後の働き方をよく考えるようになった
それぞれ簡単に説明します。
会社の目指す方向性や社風と自身にズレを感じた
入社当初はマッチしていると感じていたものの、
組織の拡大や、それに伴う上層部の方針が変わっていく中で徐々に乖離が大きくなってしまったと感じました。
結婚したことで、今後の働き方をよく考えるようになった
今後、家族での生活を考えた時に、会社の福利厚生や働きやすい環境について真剣に考えたいという気持ちが芽生えました。
独身の時は、趣味の時間を如何に確保するかについて考えていましたが、
今は、加えて、家族としての時間を如何に確保するかも考えるようになりました。
以上より、転職活動を始めることを決心しました。
転職活動
続いて具体的な活動の話に入りたいと思います。
転職活動開始時の気持ち
今回は2回目の転職活動ということで、過去に経験があったため、そこまで進め方に不安を感じることはありませんでした。
ただ、現職の仕事を進めながら、転職活動のための時間を確保できるか心配ではありました。
一方で、『自身の価値が市場でどのように評価されるのか / 求められているのか』知りたい気持ちがありました。
そこでまずは、上記を確かめることからアプローチを始めました。
市場調査を開始
具体的には、下記ツールを利用して市場調査を開始しました。
ビズリーチ
登録しておくと、転職エージェントや企業からスカウトが来るので、
興味のある内容をピックアップして実際に話をしに行っていました。
この段階では、あくまでも市場調査が目的だったため、初めにその旨を伝えてから会うようにしていました。
会ってすぐに面接に進まずとも、時間が空いてからコンタクトすることも可能ですし、実際に筆者もそういったアクションを取りました。
Wantedly
以前から登録してはいたものの、初めて本格的に利用しました。
企業から届いたスカウトや自ら『話を聞きに行きたい』アクションを実行して、カジュアル面談に臨んでいました。
スタートアップ企業が多いイメージがあったのですが、大手企業も求人を載せていたり、カジュアル面談の要望を受け付けてくれます。
こちらから気軽にアクションを起こせるサービスなので、とても助かりました。
forkwell jobs
企業からスカウトが届いたり、自ら『話を聞きに行きたい』アクションが実行できるという点では、 Wantedly
と同じです。
相違点は話を聞きに行った後に申請するとAmazonギフト券がもらえたりすることでしょうか。
また、『今週一番会いたい』といったスカウトが届くことがあり、企業の熱心度が見えるのも嬉しい機能でした。
恐らくツールごとに募集に力を入れている企業は分かれると思うので、複数登録しておいて損はないかなと思っています。
市場調査の結果
数ヶ月かけて、いろいろな企業の話を聞かせて頂き、どういった人を求めているのかが少しずつ見えてきました。
大手、ベンチャーに限らず必要としている人材は『中堅層』と筆者の中では結論づけることができました。
つまり、
- ある程度、エンジニアとしてのキャリアを積んでいること
- チーム開発を意識した働き方ができること
ということです。
もちろんプロフェッショナルな圧倒的技術力もあるに越したことはないのですが、
それを事業やプロダクトに活かせる『チーム開発力/リーディング力』を欲しているように感じたのです。
自身が実際に感じたことを念頭に置きながら、本格的に転職活動を開始するべく次の一手に進むことにしました。
いざ転職活動を開始
筆者が今回転職活動をするにあたって取った手法は次の3つです。
- 転職エージェント経由で申し込み(
doda
) - 直接企業に申し込み
- 友人紹介経由で申し込み
一応、それぞれ意図を説明したいと思います。
転職エージェント経由で申し込み
具体的には、dodaを利用しました。
約3年前に doda
を利用した際に、非常に良いサービスだった記憶があったため、今回も迷わず利用しようと決めていました。
また、転職エージェントの担当者はその道のプロなので、転職市場や各業界、各企業について当然筆者よりも詳しいため、
いろいろと事前に話を聞きたいという気持ちがありました。
実際に面談にて質問させて頂いた内容を幾つかピックアップしておきます。
- 今の年齢で現在の会社から転職して年収UPは望めるのか
- 自分自身で思う『自己価値』が市場に響くかどうか
- こちらの希望に合う会社とは、どんな会社なのか(果たしてあるのか)
因みに、転職エージェントを利用するメリットは下記があります。
- 市場、業界、企業などについて質問できる/相談できる
- 日程調整や内定後の返事など全てお任せできる
LINE
でdoda
の担当者とやり取りできる
こちらは3年前にはなかったので、とてもやり取りが楽になりました。
直接企業に申し込み
元々はビズリーチ経由で連絡先を知ったのですが、
当時のカジュアル面談後に『選考に進みたい場合は連絡ください』とお言葉を頂いていたので、メールして選考に入りました。
直接企業の担当者とやり取りをすると、早く選考が進んだため、スピーディな面がメリットに感じました。
友人紹介経由で申し込み
こちらは1社目の同期が働いていることを知っていたため、友人紹介経由での面接に進むことができました。
何となく、友人紹介の方が『自身と企業相互に合う/合わないが早めに検知できる』のかなと感じていたため、友人がいるようであれば、お願いしようと思っていました。
因みに、友人紹介だからといって合格しやすくなるといったことはないため、そういうメリットは望めません。
(業界の有名人だったり、企業次第では異なるかもしれません)
改めて友人紹介で感じたメリットを書き記しておくと、
- 友人に会社のことを気軽に聞ける
- 友人経由でカジュアル面談を申し込むこともできる
- 採用担当者と直接やりとりができるので、転職活動がスピーディ
という点です。
今回、筆者に快く対応してくれた友人には深く感謝しております。
選考の内容
今回、幾つか選考を受けさせて頂きました。
基本的には、
- コーディングテスト
- 性格診断テスト
- 面接2〜3回
のセットが多かったように思います。
SPI的なテストが出題されることもありましたが、コーディングテストをMUSTにしている企業が多かった印象です。
選考にあたっての準備
『普段のありのままの自分を出すことが大切』 と言われればその通りなのですが、
『普段の自分を正しく伝えるための準備』 はしておいて損はないかと思います。
(なんせテストも面接も1度でもミスをすると先に進めない現実がありますので…)
実際に筆者が行った準備としては下記になります。
- 簡単に自己紹介できるよう、自分の オシ を心得ておく
- 転職理由/志望理由を自分の言葉で語れるようにしておく
- 志望企業をネットで調べる(所謂、企業分析)
- コーディングテストの勘を養う
言葉で書くと何だか大学生の就職活動と同じに見えますね…
ただ、侮るなかれ、自分の頭の中を整理しておけるので非常に役に立つと思います。
因みに筆者はコーディングテストの勘を養うために、paizaやHackerRankを利用していました。
面接での服装
初めての転職活動では勝手がわからないこともあり、常にスーツで臨みましたが、
今回は完全なるビジネスカジュアル寄りで臨みました。
なので、職場で噂が立ったり、『転職活動してるの?』と聞かれることはありませんでした。
面接の時間
今回は午前中に面接が入ることがなかったため、基本的に業務後に面接に行っていました。
(だいたい19:00〜 or 19:30〜 開始の面接を受けていました。)
仕事で残業せざるを得ないこともあるため、人によっては19時開始は不安かもしれませんが、
最近はどこの企業も残業に厳しいため、遅めの面接は難しいという側面もあります。
なので都合をつけるしかないのが実情ですね。
転職活動の結果
3社から内定を頂きました。
そして元々、志望度の高かった会社に入社することを決意しました。
決め手としては、話を聞く限り、私の転職理由とのマッチ度が高いと感じたためです。
転職する上で役に立った活動
前回同様、転職する上で役に立ったなと感じた活動を書いておきたいと思います。
技術ブログ
2社目に入社後、更新頻度をなかなか上げられなかったりしたのですが、
それでも『1回以上/月』は何とか死守することができました。
技術ブログは、
- 最低限どの程度のプログラミング力があるのか
- どういった方面にアンテナを張っているのか
- 性格や技術への姿勢(スタイル)がどんな感じか
といったことが何となく見えるものだと思っています。
そういった面で、
今回も対面前から印象をグッと上げることに一役買ったのではないかなと思ったりしています。
個人アプリの開発
ここ3年間で言うと、そこまで活発に活動していたわけではないのですが、
主に下記観点で着手をしていました。
- 業務がしばらくWEB寄りになり、久しぶりにiOSを触る時の肩慣らし
- 業務を通して学んだiOS知識をGitHubやブログに残すために開発
- 新たな学習をするための題材として既存アプリを元ネタに改修
正直、質の良い、格好の良いアプリを作っているわけではないのですが、
『個人活動しているのことの姿勢』が評価された気がしました。
面接でも、
『アーキテクチャとしてMVVMを学びたくて』とか、
『開発だけでなくリリースやその後の分析まで経験したくて』など意識して話すようにしていたからかもしれません。
本を読むこと
前回はあまりやっていなかったのですが、最近は『本を読むこと』が多く、これが案外役に立ちました。
と言うのも、
- 考え方の幅が広がり、面接での受け答えに意志や軸を持てる(ように見える?)
- 面接の質問で『最近読んで面白かった本は?』と、たまに聞かれることがあり、盛り上がる
なんてことがあったからです。
因みに、筆者はiOSに限らず技術書を読みますし、
エンジニア組織論系やリーダシップ系、キャリアパス系も読んだりしていました。
転職活動を終えて
非常に穏やかな心境で悟りを開きそうな勢いです。
例のごとく、多くの方々への感謝の気持ちがどんどん湧いてきます。
特に、何度も繰り返し会話をさせて頂き、最後には快く送り出して頂いた役職者の方々には感謝しております。
2社目で学んだことを先に簡単に述べましたが、
本当は数本記事が書けるレベルの学びがありました。
エンジニアとして一回り大きく成長できたのも、この経験があってこそだと心から思います。
あと少し有給消化期間を終えた後に、再び働き始めますが、これまでの経験を存分に活かしていければと思います。
まとめ
さて如何でしたでしょうか。
部分的にもう少し深く語りたいことがあったりするのですが、
自身の振り返りも兼ねて、転職活動を軸に内容あっさり目に書いてみました。
また機会があればということで、本日はここまで。