Takahiro Octopress Blog

-1から始める情弱プログラミング

人生初転職を振り返る

はじめに

転職 Advent Calendar 2016 11日目の記事です。
こんなにもランキング上位に来るとは夢にも思っていなかったので、気軽に参加した手前、内容に悩みました笑
が、振り返りの良きタイミングと軽く捉えて話を進めていきたいと思います。

今、転職に一歩踏み出そうか悩んでいる方達へのささやかな参考にでもなれば幸いです。

自己紹介

まずは自己紹介です。

  • 社会人6年目
  • 30歳(転職活動時は29歳)
  • 独身
  • iOSエンジニア(+雑多に技術に勤しむ)

どうぞよろしくお願いします。

転職理由

転職理由を話す前に1社目での経験について触れておこうかと思います。

1社目での経験

実は大学では機械工学を専攻しており、旋盤やフライス盤を扱っていた私ですが、縁あって大手通信会社に就職しました。
そんな私ですからプログラミングはおろかITや通信に関する技術や知識など持ち合わせていませんでした。

当時の私の中でのITエンジニアのイメージは、

  • 所謂、上流工程を生業にするエンジニア
  • プログラミングは外部会社に委託して、納品されたものをチェックする程度

といったものでした。
(今思えば、1社目では上記のようなエンジニアが普通であって自分は特異な存在だった…)

結局は蓋を開けてみると、
まさかの プログラミングを書く というところからスタートだったわけです。
「入社してしまったのだからやるしかない」と、嫌い だったプログラミングに挑戦することになりました。

そこで約5年ほど働いた結果、私は次のような技術に触れることができました。

技術
  • フロントエンド: HTML, CSS, JavaScript, jQuery
  • バックエンド(WEB/AP/DB): Apache, Nginx, Node.js, Java, Tomcat, MongoDB
  • モバイル: iOS(Objective-C / Swift), Android(Java)
役割
  • 開発メンバー
  • 開発チームのリーダー
  • PMO
なぜこんなにも経験が積めたか

これには正直なところ運の要素が強いと思っています。
iPhoneやAndroidといったモバイル端末の登場が私の人生を大きく変えたと言っても過言ではないでしょう。
それだけ会社のみならず世の中にも大きな変革が起こった時代なのでした。

1社目での経験がなければ、私は未だにプログラミングが嫌いだったと思いますし、エンジニアとしての楽しさを知らずに生きていたことと思います。
このことについては本当に感謝しています。

転職活動を始めたきっかけ

では本題に入りましょう。
なぜそんなにも多くの経験をさせてもらい、エンジニアとして成長できたにも関わらず転職活動を始めるに至ったのか…

理由は2つあります。

  • 世間の情勢や会社の成長と共に、そこで内製エンジニアとして働くことに疑問を感じた
  • その会社の中で自分がやりたいことが見えなくなった

入社当初は内製エンジニアの育成に力を注いでいた会社ではあったのですが、時代や会社の流れとともに淘汰されていくのを感じました。
いつの間にか、「自分達で作ることに意味があるんだ!」から「自分達で作ることに何の意味があるの?」に変わってしまっていたのです。

そんな情勢に悩みつつも、私は転職活動を始めるという勇気を持つことができませんでした。
それは『 転職 = 逃げ 』、『 転職 = 負け 』と自身が思い込んでしまっていたためです。

そんな中、転機が訪れます。
(私とは別の理由ですが)同様に悩んでいた同期から「転職エージェントサービスに登録し、担当者と会ってくる」という話を聞いたのです。
私は背中を押される形で同じエージェントサービスに登録し、担当者と会うことになりました。
私の転職活動はそこから始まったのです。

転職活動

そんなこんなで幕を開けた私の転職活動について話していきます。

転職エージェントとの出会い

結果から言えば、非常に良い方と巡り合い、転職活動をサポートして頂けました。
友達で転職活動がしたいと言う人がいたらぜひ紹介したいと思えるようなそんな方でした。

私は思っていることの全てをそこでぶつけました。
当時私が望んでいた会社は下記の条件を持った会社でした。

  • 内製エンジニアを必要としている会社
  • 技術に理解がある会社
  • 自社サービスを持っている会社
  • 自分の頑張りが世の中に形として見える会社

エージェントさんは私の希望を聞いた上でこんな話をしてくれました。

  • 私が(当時)働いている会社から技術力のある会社に転職する人は少ない
  • 技術力を身につけるような会社ではないので、ハードルは高いかもしれない
  • ただ、その会社にしては珍しく技術を学んでいるので可能性はあると思う

私自身、うすうすと感じてはいたものの、「やはりそうなのか…」という気持ちでした。
とは言え、やってみなければ結果など得られないわけで、ダメ元でも挑戦してみない理由が私には見つかりませんでした。
何もしないで現状を過ごすよりも思い切って選考に進んでみることにしたのです。

転職活動と仕事の両立

IT業界では割りと普通のことかもしれませんが、勤務中は私服でいることが多いと思います。
また、転職活動の面接でも(会社によると思いますが)スーツを強要されることは滅多にありません。
ですが、私は転職活動初心者であったため、「面接と言えばスーツは必須」と考えていました。
なので、当時の勤務先でもスーツで出社するように切り替えていました。
正直、周りは気づいていたと思いますし、時折「転職活動でもしてんの?」と絡まれることもありましたが、意に介さず通常通り勤務を続けていました。

当時の私の1日の過ごし方

5:30 起床
6:30 自宅を出る
7:30 〜 8:00 面接
8:30 〜 19:00 仕事
19:00 退社
19:30 〜 20:00 面接
20:30 〜 帰路につく
21:30 帰宅

といったような形でした。
結構大変でした…。
唯一の救いは、面接の時期が年末ということもあり、普段の仕事も繁忙期ではなかったことです。

転職活動の結果

4社から内定を頂きました。
そして初めに内定を提示頂いた会社に入社することを決めました。

決め手としては、

  • 面接後、スピード感を持って結果を伝えてくれたこと
  • 私を必要としてくれていると感じられたこと
  • 幅広いサービスを持っていて多くの経験ができそうだと感じたこと

でした。

もちろん、悩まずに即決できたわけではありません。
最終的に2社の中で悩みました。
悩んだ末に総合的に判断して、今の会社に至ったわけです。

このときもエージェントの方から優先度の軸を立てて、各会社を採点してみることで整理ができるとアドバイス頂きました。
そのアドバイスを元に私は下表を作っていました。
見るポイントとしては、『 総合点を見ること 』と『 最も重視している軸の点数を見ること 』の2つだそうです。

 ●●社   ▲▲社   ■■社 
技術に取り組める  5   5   5 
取り組める技術の幅が広い  5   5   2 
サービスに魅力がある  2   3   4 
働く上での難易度  5   5   3 
明確な評価制度がある  3   5   3 
グローバル視点・戦略  5   2   3 

  

転職する上で役に立った活動

これもある意味、エンジニアあるあるかもしれませんが、述べていきたいと思います。

技術ブログ

個人的に力を入れているのは何と言っても技術ブログです。
元々は激しくモチベーションが下がっていた社会人3年目の頃に同期から勧められたのがきっかけです。
初めは自分自身や友達しか見ないようなサイトだったのですが、コツコツと続けてきたおかげでそれなりに見てもらえるサイトに少しはなったと思っています。

面接は短時間なので、ある程度の人となりがわかったとしても技術レベルまで深く知ることはできません。
そんなときに自身をアピールするための1つの参考資料となるでしょう。
初めから素晴らしいことが書ける必要なんてないですし、恥をかく可能性だってありますが、モヤモヤしているなら騙されたと思って始めてみてください。
きっと楽しく感じられる時が来ると思います。

個人アプリの開発

技術ブログを始めてはみたものの、ネタに困ってしまったことがありました。
そんなときに思いついたのがアプリを個人で開発してみるというものでした。
モバイルアプリであればサーバを購入する必要はありませんし、気軽に始められること請け合いです。

これも実際の面接の時の話題の種になったり、ちょっとしたアイスブレイクになったりもするのでオススメです。

勉強会への参加

興味のある勉強会に参加される方は多いかもしれません。
技術ブログや個人アプリの開発よりも気軽に始められるのではないでしょうか?

一方で敷居が低いが故に面接時に「勉強会に参加しています」と言う人も多いことでしょう。
登壇している人であれば、ライバルは減りますが、
もしかしたら面接で大切なのは「何を目的に参加しているのか?」ということかもしれません。

私は下記目的を持って勉強会に参加していました。

  • 技術の情報収集
  • 自身のレベルを把握
  • 外部の空気を吸ってモチベーションを上げる
stackoverflowでの回答活動

質問で利用することはあっても回答で利用することは少ないかもしれませんね。
敷居が高く感じられるかもしれませんが、逐一見ていると「これなら答えられるかもしれない!」と思う質問が出てくるかもしれません。
他者に物事を教えることは自身の振り返りにも繋がります。

また、私の場合は回答としてブログに以前書いた内容を参考までに知らせたりしていたため、
「いつもお世話になっています」といったコメントにはぐっとくるものがありました。

面接する側からすれば人に物を教えられるレベルであるという判断にも繋がるかなと思います。

転職活動後

ここまで転職活動について書いてきましたが、最後に転職活動が終わった後の心境などについて書いていきたいと思います。

転職先が決定した後の心境について

非常にシンプルです。

  • 負の感情がみるみる減っていく
  • これまでお世話になったことに、ただただ感謝し始める
  • 残り僅かな期間を恩返しだと思って頑張りたくなる

転職直後の心境について

これもまたシンプルです。

  • 知っている人や仲の良い人が誰もいないので、とてつもなく寂しい
    • 特に昼ごはんのときにぼっちになるのは寂しかった(が、数日で慣れた)
  • 気軽に話せる人がいなくて寂しい
    • 「おはようございます/すいません/ありがとうございます/お疲れ様でした」の毎日
    • 無駄話をしている人が少ない環境にびっくり

そのうち人間関係が構築されていったり、慣れていったりするので気に病む必要はないのですが、転職で疲れるポイントであることは確かです。

あと、転職活動中は自身と会社のマッチングであるため、アピールしたい対象には存分にアピールしていると思います。
なので、入社後に「思ったより/聞いていたより●●だな〜」と思うこともあります。
(たぶんお互い様なんだと思いますが…)

転職前後で変わった考え方について

1社目にいるときと今とで当然ながら大きく変わったと感じることがあります。

1社目では、

  • 生き方
    • 会社の中で生き抜くことばかりに固執していた
  • 働き方
    • 個人ファースト
    • 個人で結果を残してこそ組織が映える
  • 立ち位置
    • 新卒入社の温室育ちでわがままに言いたい放題

でした。
それが2社目では、

  • 生き方
    • 社会の中で生きることに目を向けることができるようになった
  • 働き方
    • チームファースト
    • まずはチームとして結果を残し、その中で個人としてどんな役割を担ったのか
  • 立ち位置
    • 若手がほとんどなので簡単に音を上げられない
    • 不満や愚痴を言ってられない

のように変わりました。
まだまだ働き始めたばかりで変わるべきところもあるかと思いますが、自分にとっては必要なことであったように感じています。

まとめ

さて如何でしたでしょうか?
今回はたまたまAdvent Calendarに参加を決めたことで貴重な機会を得ることができました。
やはり、1年に1度振り返るのは必要なことだなと再認識しました。
また、転職活動のときに思い描いていた野望や情熱が思い出され、未来の自分への叱咤激励にもなりました。
来年はもっと頑張れる自分でありたいと思ういつつ本記事の結びとさせてください。

拙い文章にお付き合い頂きましてありがとうございました。

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